コンピュータを楽しもう!!

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Wakayama.rbのmrubyボード用Bluetooth基板

勢いで、Wakayama.rb mrubyボード(WRRB)用のBluetooth基板を作りました。初めてFusion PCBに基板を頼んでみました。発注して手元に届くまで2週間ちょっと掛かりましたが、安いからいいですね。

この基板、GR-KURUMIPocketDuinoでも使えるつもりで設計したのですが、設計をミスっていまして、一ヶ所パターンをカットしないと使えません。

既に何人かの知り合いに強引に配ってしまったので、どこをカットするのか説明を兼ねてブログに書いておきます。

Wakayama.rbボード用Bluetoothシールドとは

下がWakayama.rbで製作しているmrubyボード(写真右)とBluetoothシールド(写真中央)です。写真左側はGR-KURUMIです。
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Wakayama.rbのmrubyボードはGR-KURUMIとほぼピン互換となっています。このボートに直接刺さり、Bluetooth通信ができるものが今回作製したBluetoothシールドです。
GR-KURUMIはArduino MiniProピン互換なので、実はArduino MiniPro互換ボードで使えるはずです。

ただし、3.3V動作とボードなので、5Vを入れると壊れます。

間違いの修正箇所

このBluetoothボードですが、致命的な設計ミスがあります。それは、BluetoothモジュールのRN42のリセットラインとGR-KURUMIのGNDラインが接続されていることです。何故、こんなありえない間違いが起こったかといいますと、Wakayama.rbのmrubyボートは写真の向かって左側の列のピンにはリセットとGNDピンを用意していないのです。Wakayama.rbのmrubyボードに用いているRX63N MPUは使えるポートが多く、少しでもたくさん引き出そうとした結果、リセットとGNDの割り当てを一ヶ所だけに省略て設計しており、それが敗因となりました。

それでは、パターンカットの場所を示します。下の図に示すように、リセットに繋がっているパターンをカットしてください。基板自体はリセットラインをプルアップしているので、カットしても大丈夫です。
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使用パーツ

Bluetoothボードに使用しているパーツ一覧を書いておきます。

    • Bluetoothモジュール: RN42-I/RM(Microchip Technology): 写真を見てもわかると思いますが、いろいな通販で購入できると思います。
    • チップ抵抗 1608: 330Ω 2個
    • チップ抵抗 1608: 4.7kΩ 3個
    • チップコンデンサ 1608: 0.1uF 1個
    • チップLED 1608: 2個

Bluetooth基板の詳細資料はGithubにアップしています

Bluetooth基板の詳細資料
回路図はPDFにしてアップしています。zipファイルはFusion PCBに送信したファイルそのままです。このまま発注すれば、同じボードが作製できます。

RN42のGPの説明は回路図に書いていますので参照してください。

おまけ回路

このBluetoothボードには、おまけ回路が付いています。それは昇圧回路です。写真に写っているBluetoothシールドの上の部分に昇圧回路のパターンを入れています。実装した写真を下に示します。
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HT7733Aを使って、0.7Vくらいから3.3Vに昇圧できます。下は単4電池1本で、GR-KURUMIを動かしている写真です。GR-KURUMIは、もともと昇圧回路を内蔵しているので余り意味無いですが、GR-KURUMIの昇圧回路を使わないで動作しています。
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下はWakayama.rbのmrubyボードを動かしている写真です。上にあるLEDが点滅しています。
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HT7733Aの出力は200mAなので、これでWakayama.rbのmrubyボードとRN42を動かせるかどうか自信がないので、おまけ回路としました。

おまけ昇圧回路の部品実装

部品の実装は下の図を参考にしてください。
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上のテスト実装回路ではダイオードは適当なものをつけています。上図のものではないです。インダクタは47uHで昇圧できています。また、出力側のコンデンサは100uFを付けると、Wakayama.rb mrubyボードが安定して動作しました。

まっ、おまけ回路なので、適当に遊んでみてください。