コンピュータを楽しもう!!

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DesignSpark Mechanicalでミラー反転したいとき

いつも、3D-CADはDesignSpark Mechanicalを用いて描いているのですが、書き上げたパーツを左右ミラー反転したい場合、どうも、DesignSpark Mechanicalにはその機能が無いようなので、何とかミラー反転させる方法を考えてみました。備忘録として書いておきます。
答えは簡単でOpenSTLを使うだけです。OpenSTLはインストールする必要も無いとってもお手軽なソフトです。

---内容の修正をしました。OpenSTLで縮小処理をしなくても良くなりました。---

反転させる元の絵

例えば以下のような部品の絵をミラー反転させたいと思います。

STLデータ保存

部品をSTL形式で保存します。このときに「単位の上書き」をミリメーターとして保存します。メーター単位で書いている場合はメーターにします。

OpenSTLのダウンロード

以下のサイトからOpenSTLをダウンロードします。緑色のDownloadボタンを押します。
http://sourceforge.net/projects/openstl/

OpenSTLの実行

OpenSTLをダウンロードすると、OpenSTL.exe がダウンロードされます。これが OpenSTL 本体です。インストールも何も必要ありません。
OpenSTL.exe を実行します。

STLファイルの読み込み

先に保存したSTLファイルをOpenSTLに読み込みます。

部品の縮小 OpenSTLでの縮小処理を行うは必要ありません。

OpenSTLはメートル単位のようで、DesignSpark MechanicalのSTLデータを読み込むと1000倍されてしまうようです。そこで1/1000にサイズを縮小します。

部品の選択

読み込んだ部品を選択します。

部品のスケール変換 OpenSTLで部品のスケール変換を行うは必要ありません。

Editメニューの Scale Selected Parts... を選びます。

Scale Factor を「0.001」にします。

Applyを押すと何も見えなくなります。

ここであわてずに、Closeしたあと、ViewメニューのDefault ViewsのIsometricを選びます。

そうすると、1/1000になって見えなくなっていた部品が出てきます。

 OpenSTLで部品のスケール変換を行うは必要ありません。

部品のミラー反転

Editメニューの Mirror Selected Parts... を選びます。

どの面に対してミラー反転させるかを選びます。Y-Z面でよければ、このままOKを押します。

反転しました。

STLファイル保存

Fileメニューの Save Partを選んで保存します。Save Part Asを選ぶと「名前を付けて保存」となります。
Save Part を選んだので上書き確認が出ています。

DesignSpark Mechanicalでの読み込み

DesignSpark Mechanicalに保存した反転部品STLデータを読み込みます。
読み込み時にもSTLの単位は保存時の単位にあわせます。ここではミリメーターにしています。

STLを読み込みました。

ソリッドに変換

STLファイルを読み込むだけではDesign Mesh になっているので、ソリッドに変換します。ソリッドに変換するときに、「面をマージ」をかければ、ほぼ反転前の部品ソリッドの面と同様に変換されると思います。面が多い場合は面マージ処理に時間がかかるので、処理が遅いときには「面をマージしない」を選べばいいと思います。

ソリッドに変換されました。

コピーして元図面に持っていく。

変換したソリッドを選択して、クリップボードにコピーします。

元の部品図面に貼り付けたら、すごく遠いところに貼り付いてしまいました。

何とか移動させて、元部品の隣まで持ってきました。

これで、部品のミラー反転は終了です。